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掲載日:2017/10/03

漢方だより第16号発行しました

記事の一部を紹介します。

「秋と漢方薬」
 高温多湿の夏が終わり、食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋と言われるように、空気が澄んで空高く、爽やかで過ごしやすい季節になったように思われがちですが油断は禁物。実は秋は急な気候の変化により体調を崩しやすい季節です。中医学の基礎となる「五行説」では、秋は「燥邪」の季節です。空気が乾燥し人体に悪影響を及ぼします。この「燥邪」のダメージを最も受けやすいのが肺を中心とする「呼吸器系」です。肺とつながっている気管支、鼻、喉などの症状も出現します。また肺は皮毛や大腸との関連が強く、皮膚や消火器系の症状にも注意が必要です。具体的な例をあげると・・・

@空咳、粘り気のある痰が出しにくい
A喉や鼻の乾燥感
B皮膚の乾燥とかゆみ
C便秘

などです。このような症状に対する漢方薬は@Aに対しては麦門冬湯(ばくもんどうとう)滋陰至宝湯(じいんしほうとう)滋陰降火湯(じいんこうかとう)、Bに対しては当帰飲子(とうきいんし)、Cに対しては潤腸湯(じゅんちょうとう)麻子仁丸(ましにんがん)が効果的です。治療において共通して重要なのは補陰(潤いを補うこと)であり、これらの漢方薬の中にはさまざまな補陰薬が含まれています。その他、肺は外邪に犯されやすいため感冒に罹患しやすかったり、また肺の「水道を調整する」機能の失調のより全身の水液代謝が乱れが生たりします。このようなためにこのような秋に生じうる様々な症状に対する有効な漢方薬もあります。気になる方はご遠慮なくご相談下さい。秋の特徴をしっかり把握して元気に快適に過ごしましょう。

この他にも「秋から冬のお肌のトラブル〜乾燥肌を漢方で〜」、「口臭と漢方」、「胃腸の調子を整えてくれるツボ」、「舌診について」、「インフルエンザのについて」、「連からの贈り物〜レンコン」「コーヒーと漢方薬」、「乾燥する秋には旬の梨!」の記事が記載されていますのでご来院の際は是非ご覧ください。


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