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掲載日:2018/04/01

漢方だより第18号を発行しました

記事の一部を紹介します。

「漢方薬でアレルギー体質改善を」
寒さが和らぎ春の到来です。春は自然界の邪気「風邪」が花粉症やアトピー性皮膚炎などのアレルギーを引き起こします。アレルギーの原因は大きく内因と外因に分かれます。外因は花粉、ダニ、動物の毛、食物、PM2.5(化学物質)など外から侵入してくるアレルギー源と言われるものです。また疲労、ストレス、睡眠不足、暴飲暴食などの生活環境が影響することもあります。内因は元々の体質です。同じ環境下でもアレルギー症状が出るかどうかは体質によります。中医学では気・血の不足(虚証)、陰陽のバランスの乱れ(陰陽失調)、臓器では肺・脾・腎などがアレルギーに関連しているとされます。とくに肺は外邪から体を守る免疫という防衛機能を担っており、アレルギー症状が出現する鼻腔、皮膚、大腸などと関連があります。体のバランスが乱れて免疫力が低下した状態では、外因によりアレルギー症状を引き起こします。アレルギーに対する漢方治療には、すでに出現した症状に対する薬(標治)と、アレルギー体質を改善する薬(本治)があります。アレルギー症状が長期にわたる人や反復する人は、体質改善の漢方薬がおすすめです。いくつかのタイプを挙げておきましょう。

@気虚タイプ ・食欲不振、疲れやすい、多汗、息切れ →六君子湯・補中益気湯
A血虚タイプ ・顔色不良、皮膚のツヤがない、眼の疲れ →四物湯・帰脾湯
B気血両虚タイプ ・気虚と血虚の両方の症状 →十全大補湯・人参栄湯
C陰虚タイプ ・腰や足の脱力感、ほてり、寝汗、めまい →六味丸
D陽虚タイプ ・冷え、寒がり、下痢、夜間排尿 →八味地黄丸・人参湯

この他にも「花粉症でお困りの方へ」、「春こそ冷えに要注意」、「プラセンタ療法で効果を実感」、「脾胃の機能を守りましょう」、「知っておきたい春の肌荒れの原因」、「耳ツボ刺激でスタイルアップ」、「疲れているのに眠れない」の記事が掲載されていますのでご来院の際は是非ご覧ください。


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